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ハイノネウタ〜Song with Gray Sounds.
【HP】可算階段 【DL】One dot contest第二回エントリー作品>No.10(テーマB)(配布終了) 【ジャンル】ノベル 【プレイ時間】12〜13分 【ツール】吉里吉里2/KAG3 【容量】1.98MB 【備考】2010/1/22-31限定公開 【更新日】2010/1/29
灰色の空の下、僕はいつものように朝起きて、学校へ行き、誰とも言葉を交わさないまま、家に帰る。そんな僕と少女たちの、ささやかな一日……。

無音の灰色世界の中で、「僕」の無味乾燥な一日が淡々と描かれています。「僕」の前に現れる五人の少女たち。本作の企画には「登場人物は五人まで」という制約があるのですが……あれ? というわけで、最後の一行でオチへ至ります。
人数の仕掛けには途中で気付いて、[少女たちの中の誰かと誰かが同一人物]なのかも、と思いながらプレイしていたのですが、[(灰色の髪の少女を除いて)少女たち全員が……]というのは予想より一段上でしたね。主人公、[僕っ娘]かよ。[窓ガラス、階段の踊り場の鏡、裏庭の池の水面]。読み返してみると、確かに「僕」はいつも[何かに映った自分の姿]を見ていたわけです。うぬぬ、やられた。
この灰色世界は、[学校に居場所の無い孤独な少女が、自分の心を守るために作りあげた膜]なのでしょうか。「灰色の髪の少女」は[「僕」の灰色世界の向こう側(=現実)にいる人間]で、だから「僕」は彼女の存在を「無視した」ということか? 解答が無いので、結局、真実は解りません。制約を利用して、逆にギミックに組み込んでいるのが良いですね。


彼らの苦悩
【DL】One dot contest第二回エントリー作品>No.04(テーマB)(配布終了) 【HP】- 【ジャンル】ノベル 【プレイ時間】7〜8分 【ツール】吉里吉里2/KAG3 【容量】12.3MB 【備考】2010/1/22-31限定公開 【更新日】2010/1/24
地球のどこかにある、とある学園。そこに通う彼らは、悩みを抱えていた。その悩みとは……。

記号の「○」や「×」が、「僕たちって人間にひどい扱いをされてるよね〜」と愚痴りながら、自分の存在意義について悩むお話。真剣に悩んでいる記号たちが可愛らしくて和みました。もっと「〒」とか「♪」とか「♂」とか、いろいろな記号たちの悩みも聞きたかった(登場キャラの人数制限があるので、無理か)。今回参加されている企画では「姿形が全く同じ人物を必ず登場させること」という制約があるのですが、その制約をほとんど裏技的な方法でクリアされていて笑いました。しっかり記号にも因んでいるし、こういうのもアリですかね(笑) ただ、「○」「×」の意味は世界共通ではないので、地球規模で語るのではなく、日本限定の話にしておいたほうが良かったかも。


ランチ・アワー
【DL】One dot contest第二回エントリー作品>No.08(テーマB)(配布終了) 【HP】ミニポテト(2010.1現在休止中) 【ジャンル】ノベル 【プレイ時間】8〜10分 【ツール】NScripter 【容量】10.7MB 【備考】2010/1/22-31限定公開 【更新日】2010/1/23
昼食を取るために屋上にやって来た三人の女生徒。生徒会長と副会長の美少女双子・かしゅあとましゅあ、半年前に転入してきた美菜。かしゅあとましゅあは、美菜に17歳の誕生日プレゼントを渡す。二人は、最近元気の無い美菜を心配していた。大好きな親友二人の優しさに絆された美菜は、心に秘めていた悩みを打ち明けるが……。

女の子三人の、ほのぼのランチ・アワー。ぷにぷにな立ち絵、のんびり和やかなBGM、定番のギャルゲー的キャラ造形。いかにもなベタな演出でキャッキャウフフなガールズトークがまったり繰り広げられ……ていたかと思いきや、ラストでダークサイドへ真っ逆さま。
途中で[双子の危険思想]を匂わせる伏線はありましたね。そこで「ん?」と引っかかって警戒していたので、ラストにはそれほど驚きは無かったものの、「やっぱりきたー!(期待通り!)」という満足感を味わえました。そもそもテーマが「普通じゃない学園」なので、テーマそのものがネタバレとも言える(笑) 昨年のサイト休止は残念でしたが、またミニポテトさんの新作をプレイできて嬉しいです。


コモンセンス
【HP】三尺寝 【ジャンル】ノベル 【プレイ時間】15分 【ツール】NScripter 【容量】10.3MB 【更新日】2009/9/30
「暗い顔してんね。突き落としてあげようか」と男が言う。「ウワサになってるらしいよ」とカオリが言う。わたしは階段を転げ落ちていく。人ごみなんか気にしないで、真っさかさまに落ちていくのだ。

頬の傷が消えないマキ、階段突き落とし魔の加納、噂に振り回されるカオリ。心に傷や迷いを抱えた少年少女が、階段から飛ぶという行為によって常識や良識(Common Sense)の枷から放たれ、社会的な柵から解放されようとする物語。自分の心の傷から目を背けてきた少女が、傷を受け入れ、自己を認めることが出来るようになるまでの話でもあります。モノクロの人物画と背景が独特のタッチで描かれており、目を惹かれました。ひとつのシナリオを読み終えた後に「はじめから」を選ぶことで、また別視点のシナリオが始まり、計4本のシナリオがあります。


グッバイトゥユー テスト版Ver.4.1
【HP】沢山ソフトウェアひとりごと(2009/4/1) 【ジャンル】ノベル(選択肢なし) 【プレイ時間】5分 【容量】6.36MB 【ツール】吉里吉里2/KAG3 【更新日】2009/5/13
ある朝、夏川都市が目を覚ますと、なんと女の子になっていた。自分の女体に錯乱する都市もといトシミ。駆け付けてきた優梨と水樹に現状を訴えると、トシミは昔から普通に女の子だという。言われてみると、確かにそうだったような……?

『グッバイトゥユー』の2009年エイプリルフール企画番外編。どこかの並行世界にいるかもしれない夏川都市の女の子バージョン、トシミちゃんのお話。女子高生トシミの他愛ない日常がダイジェストで収録されています。この世界のトシミは、どうやら伏木に気があるようですね。ミニスカで自慢の足を晒け出して、伏木に堂々と太ももをアピールしてみたり、パンツ見せを企んでみたり、したたかというか大らかというか。トシミが女の子たちと仲良くしている様子は微笑ましいのですが、男性陣がほとんど出てこないのは残念。


きたなくてへんてこきみょうな
(配布終了) 【HP】コメディクライム 【ジャンル】ノベル(選択肢なし) 【プレイ時間】14分 【ツール】吉里吉里2/KAG3 【容量】7MB 【備考】2008年10月限定配布 【更新日】2008/10/13
ハロウィンが大好き。大きな木の下で、可愛い妖精さんとお茶会。お茶目な幽霊さんと素敵なダンス。私も物語のお姫様みたいなこと、やってみたいわ。でも、現実の私は片田舎の日本家屋に住む中学生。せっかくのハロウィンの放課後に、私はなぜか保健委員の男子と一緒に委員会の仕事をやらされている。男子なんてよく分からない生き物だわ。きたない、へん、きもちわるい! だけど、ハロウィンをやりたいと言った私に、その男子は言った。「ほな、しよか。ハロウィン」

2008年ハロウィン限定ゲーム。田舎に住む女の子と男の子の、ハロウィンの夜のおはなし。最初、「〜だわ」とか「〜かしら」とか言っているヒロインの言葉遣いに違和感があったのですが、元は関西弁の女の子が精一杯気取ってお姫様言葉を使っていたことが判ると、途端に微笑ましくなりました。思春期な彼女の少女らしい夢と憧れには、どことなく懐かしさを覚えます。自分の家が狭苦しい日本家屋であることが恥ずかしくて嘘を吐いてしまうあたりなど、いかにも中学生女子らしいですね。その後のオッ?と思わせる展開も良くて、素朴で可愛らしいお話でした。


本当の願い事
【HP】NOSTALGIC GARDEN 【対象】12推 【ジャンル】学園青春ノベル 【プレイ時間】30分 【総プレイ時間】1時間半 【容量】16.8MB 【ツール】吉里吉里2/KAG3 【更新日】2007/12/7
高校一年生の浅井悠一は、救いようのない遅刻魔。罰として、図書委員の渡辺渚と共に図書室の棚整理をやらされることになる。しぶしぶ仕事を手伝う悠一に、渚は訊ねた。「ねえ、願い叶えの本って知ってる?」

学校内のどこかにあるという“願いが叶う本”をめぐる学園青春ノベル。「浅井悠一編」をクリアした後に「渡辺渚編」をプレイできます。普通の青春ものかと思って油断していたら、意外にもダークな展開でびびった。本が叶えてくれる願い。それは、自分の奥にしまい込んだ本当の欲望。醜悪で、おぞましくて、いたたまれないもの……。どす黒いED2「彼女の本当の願い事」も好きですが、ED5のハッピーエンドにはやはり救われました。コンプリート後に閲覧できるCGの二人は可愛くてお似合いですね。ブラックな要素もありつつ、良質なジュブナイルでした。


蜃気楼の教室
【HP】電脳 不在証明 【ジャンル】サウンドノベル 【プレイ時間】45分 【容量】5.5MB 【ツール】吉里吉里2/KAG3 【更新日】2007/3/30
佐野冬馬は誰とも関わらずに生きることを望む高校一年生。そんな彼が唯一興味を持っているのは、すぐ前の席にいる“蜃気楼の少女”だった。まるでそこに存在していないかのように、限りなく透明に近い少女。病気がちな柚木明里が学校を休んだ日だけ、蜃気楼の少女は柚木の席にひっそりと座っている。果たして彼女は幽霊なのだろうか……?

東京創元社の2003年第1回 ミステリーズ!短編賞に最終選考まで残った作品を改稿してサウンドノベル化したとの事。幽霊の少女を見つめる高校生の佐野冬馬(現在)と、イジメを受けている小学生の女の子(五年前)のエピソードが交互に進行します。このような構成ですと、やはり読者としては現在と五年前の関連性をあれこれ考えながらプレイしてしまうわけで。それを踏まえたトリックが本作の肝だとすると、まあ確かにミステリー的な要素があると言えなくもない。終盤で明かされる真相はなかなか意外で、あの伏線がこう繋がるのか、と感心。悲しいけれどスッキリした読後感で、ラストは爽やかな感動を与えてくれます。


千夏ちゃんとあそぼう
【HP】素敵すぎる世界 【ジャンル】サウンドノベル 【プレイ時間】10分 【ツール】NScripter 【容量】3.2MB 【更新日】2007/8/18
校内屈指の美人である武田理子は、自分に寄ってくる男たちの獣のような欲望に辟易していた。ある日、理子は中庭で地味なカップルを見かける。男のほうは一ヶ月前に理子に告白してきた酒井裕也だった。かつて理子によこしまな目を向けていた裕也は、今は遠藤千夏という野暮ったい彼女と純情な恋をしているようだ。自分と千夏とでは、何が違うのか。理子は仲睦まじい二人を見て、知らず嫉妬を覚えるが……。

二人の女子高生が昼のメロドラマのようなドロドロ愛憎劇を繰り広げます。台詞なども女子高生とは思えないほど芝居がかっているので、余計に昼ドラっぽい。ビバ女の闘い。ラストは怖いというより、笑えました。どんだけ執念深いんだ(笑)


優一⇔優子
【HP】ワードワード 【ジャンル】ノベル(選択肢なし) 【プレイ時間】3〜4時間 【ツール】NScripter 【容量】7.5MB 【更新日】2008/7/6
デパート倒壊事故でペニスを失った高校生の安藤優一は、性転換手術を受けて女性として生きていくことを決意する。郊外へ引越し、私立の学校へ転校して「安藤優子」として新たな生活を始める優一だったが……。

ワードワードさんの約二年ぶりの新作。トランスジェンダーを題材として、男性から女性の身体になった優一の苦悩が細かく書かれています。テーマのせいか、いつにも増して登場人物たちのキャラ造形が極端ですが、そのあたりは作者さんも自覚しておられるようで。タイトルを見ただけで結末が予想できてしまいますが、大事なのはそこへ至るまでの過程なので、あまり問題は無いかと。終盤に少しだけ登場する校長先生がイカス。二年ぶりの新作とはいえ変わりは無く、いつも通りのワードワードさんのシナリオで懐かしかった。昔から愛用していらっしゃる定番すぎる素材曲は、そろそろ別のものに変えたほうがいいかも。